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2011年9月30日 (金)

マッシー伊藤さんの“12年振りの北岳登頂(チャレンジ山岳標高ベスト32)”

マッシー伊藤さんから、“12年振りの北岳登頂(チャレンジ山岳標高ベスト32)”を送っていただきましたので、文章・画像を掲載させていただきました。近づくことさえ考えられない北岳縦走を満喫することができました。迫力ある画像をお楽しみいただくために、画像をクリックしていただきますと拡大されます。画面左上の←(ツールボタンの戻る)をクリックしていただきますと、元の画面に戻ります。

以下伊藤さんのコメント(そのまま)

3000m級の山となると21座あり、ほとんど北・南アルプスに集中します。剱岳にも登りたいので2900m以上の32座を目標にしました。

本当は、12年前に登った事のある北岳と間ノ岳を除いて、農鳥岳・西農鳥岳だけに登りたかったのですが、これでは面白くないので某山旅ツアーの縦走コース「白峰三山」に参加しました。9月17日からの4日間ツアーで、帰ってきた翌日に台風15号が首都圏を直撃しました。運が良かったと家内に言われました。

初日宿泊は、白根御池小屋です。ここは生ビール、ソフトクリームがあり、水も美味しく快適な山小屋でした。台風12号の影響で大樺沢ルートが通れず、この山小屋前の登山道を経由して小太郎尾根、北岳肩ノ小屋経由で北岳登頂を目指す人が大多数でした。

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18日は快晴で、ガイド含めて6名のパーティーは、「八本歯のコル」ルートで北岳を登頂しました。正面に北岳バッドレスという有名な岸壁を仰ぎ見ながらのルートで、下りでこのルート使うと醍醐味を味わえません。12年前は下山で使いました。急いで下山していたのでバッドレスの大岸壁に注目しませんでした。

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「八本歯のコル」は、ウンザリするほどの梯子を登りつめて到達します。ここから今日宿泊する北岳山荘が見えます。背後は中白根(中白峰)3055m

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北岳手前で見慣れない花が咲いていました。ヒメセンブリという名で、南アルプスと八ヶ岳だけに咲いているようです。雪の到来を告げる花だそうです。

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北岳山頂は、大勢の登山者でにぎやかでした。山頂に三角点プレートがあり、名称が「白根岳」3192mとなっています。

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ガイドさんによると、北岳・間ノ岳・農鳥岳を総称して白根岳と言うそうで、農鳥は雪解け模様で鳥の姿が見え、北岳は北にあるから、間ノ岳は真ん中にあるからだそうです。頂上の看板は、「南アルプス国立公園・北岳・3193m」となっています。お昼に北岳山荘到着、昼寝してから中白根まで往復。山荘の標高は2900mあり、高山病の症状が出る人もいます。

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この日は日没まで天気がよく、夕日に染まる富士山を見る事ができました。19日も予報に反して天気が良く、ご来光を見てから出発。

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後方には昨年登頂した「仙丈ケ岳」が朝日に照らされていました。ここのカールとお花畑は有名です。

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前方に「塩見岳」を見ながら、稜線伝いに間ノ岳・西農鳥岳・農鳥岳の順に登頂、午後3時頃に下山ルートの大門沢小屋に到着した。しばらくすると雨が降り出し、一晩中降り続いた。20日も雨の中、奈良田まで下山した。

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農鳥岳まで登る人は少ない。「日本百名山」ブームで、該当しない山は見捨てられているようです。北岳・間ノ岳は百名山に入るで、この二山だけ登って戻る人が多いです。12年前には考えられない事でした。

「日本百名山」達成といった目的意識で登山に挑戦するのも悪くないことですが、あまりにも「日本百名山」こだわっている人が多いようで感心しません。山屋さんにはこだわり人間が多いから致し方ないことかな? 私の場合は表題の目標でチャレンジしていますが、同じ山を別ルートで再登頂することも考えています。頂上に到達するのも大事ですが、登頂するまでの過程も大事なような気がしています。

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2011年9月25日 (日)

富士山初挑戦 大学客員教授の巻

高校の同期で、遊び仲間・飲み仲間のK君が富士山に初挑戦したいということで、9/24(土)付き合いました。山中湖に前泊し、早めの夕食でビール、日本酒、赤ワインと少なめのアルコールにとどめ、am3:00に出発しました。今まで初挑戦の人何人にも付き添いましたが、登頂を断念した人はいません。果たして彼は???

 

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am 4:13 富士吉田口5合目駐車場に車を置き、小御嶽神社に無事の登頂を祈願して出発しました。K君とは、高校同学年です。横須賀の公立高校で、小泉元首相(小泉首相~純ちゃんは2年先輩なのですが、大学卒業の時には同学年になっていて、試験の時にはよくノートを貸したものです~余談です)や小柴先生(ノーベル物理学賞)のように優秀な人とそうでない人とが混在する高校です。そのK君は一橋大学に進み、ボート部に入部しました。ただ飯がたらふく食えるからという不純な動悸でしたから活躍したという話は聞きませんでした。卒業後、サウジアラビアの銀行の日本支社長などを歴任して、今やサウジ・中東の国際コンサルタントして活躍し、かたわら仙台の大学で客員教授を務めている優秀な男です。彼とは高校・大学・卒業後も遊んだり飲んだりした無二の親友です。

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Am6:23 5:30頃、見事なご来光を仰いだ後、7合目の岩場に到着しました。さすがの先生も、岩場を見上げてちょっと不安そうでした。抜けるような青空で、絶好の登山日和でした

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Am6:54 風体は登山歴数十年の山男風・先達風に見えますが、張りボテでなければいいのですが。

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Am7:24 7合目の岩場あたりで、下山してきた外国人を見かけました。山小屋が完全クローズしたオフシーズンにもかかわらず何人かの外国人を見かけました。

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Am10:46 9合目から上は初冠雪で、うっすらと薄化粧でした。こんな景色が見られるなんて、ちょっと得した気分でした。

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Am10:50 9合目間近の胸突き八丁は、誰もが苦しく、先生や他の登山者も息も絶え絶えに下を向いてようやく脚を運ぶといった様相でした。立ち止まって何回も深呼吸している先生を見ていて、いつギブアップするかハラハラしていました。

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Am11:59 初雪が溶けずにところどころ残る中を、あえぎあえぎ、9合目の最終コーナーにさしかかりました。

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Am12:03 めでたく登頂しました。途中何回も休憩を重ねた結果、思いの外時間がかかりましたが、タイムトライアルではなく、登頂が目的ですから、まずはめでたしでした。これで初挑戦者全員登頂という伝統は守られました。ヤレヤレ。

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Pm00:49 山頂で、ゆっくりと昼食と休憩をとり下山を開始しました。下山口はアイスバーンのため、多くの人が登山道を下っていましたが、私たちはアイゼンを装着して下山道を下りました。

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Pm2:22 下山道は、台風15号の豪雨の影響で、いたるところで道がえぐれていました。登山道も同様でした。その影響ではないと思いますが、先生は途中で脚が動かなくなってしまい、最後は異様な格好で歩きつつ、何とか下山できました。初挑戦者にとっては、上りも大変ですが、下りはさらに大変で、普段使わない筋肉を酷使しますので、多くの人が脚を痛めてしまい、かなりの時間がかかってしまいます。どんなに時間がかかっても、無事に下山するに越したことはありません。

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先生の脚はほとんど動かなくなり、このまま自宅に帰るのは無理そうなので、我が家で宿泊し、一晩足を休めることにしました。とりあえずは、富士山初登頂成功を祝って乾杯しました。山中湖での前泊ではアルコールは控えめにしましたので、ビール、日本酒、白ワイン、赤ワインと飲み放題で祝の宴でした。

初めての人にとっては、日帰り登山というのは大変なことです。次第に空気が薄くなるなかで、標高差1,300mを1日で上り、下るのは大変な難事です。例え脚が動かなくなっても、先生ご立派でした。

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2011年9月19日 (月)

河口湖 生ワイン

“九州の山レディ”こと弓削さんが、河口湖の生ワインを赤白8本もゲットしたことに刺激されて、私も久しぶりに賞味したいと思い、昨日(9/18)河口湖に出かけました。ただワインを買うだけのために河口湖まで行くのも面白くないので、富士山の7,8合目あたりまで足慣らしをしようと、いつものように自宅をam1:30に出発しました。

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Am4:00 夜中、スバルラインを走り、そろそろ5合目駐車場かなと思っていましたら、なんと“5合目満車”という非情な看板が立ち塞がっていて、5合目のかなり手前に駐車させられ、そこから歩き始めるという思いもかけない展開となってしまいました。

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Am5:06 6合目から8合目あたりを見上げますと、薄雲が湧き上がり、朝陽を映して薄紅色になっていました。

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Am5:19 空は紅く染まってきました。この後、見事な御来光が現れました。まん丸の見事すぎる日輪でした。

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Am5:57 車を駐車した地点までは5合目からかなり下らなければならず、三連休中日で好天に恵まれ、河口湖周辺も混雑が予想されましたので、6合目から早々に下山しました。5合目を下った辺りには大型バスが何台も並んでいて、まるで最盛期の様相でした。

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Am8:55 早めに下山し、時間のゆとりができましたので、山中湖畔を少し散策しました。富士山にはかなり多くの人が取りついているものと思われます。

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Am9:50 河口湖ワイン館に到着しました。様々なサイズ(容量)とかたちのボトルを選んで(有料)、そのボトルにお好みのワイン(赤・白)や生酒を容れてもらいます。

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白ワインの貯蔵タンクから、自分で選んだボトルに容れてもらいました。もう一つ“地酒 吟醸生原酒”は仕込み中で、買えるのは新年早々からです。

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こちらは赤ワインのサーバーです。ミディアムとフルボディの2種類あり、フルボディをオーダーしました。瓶詰めが終わりますと、栓に熱を吹きかけ完全密封してもらいます。購入した赤と白ワインは、直射日光を避け、クーラーボックスに収納し、早速この日笑味しました。

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2011年9月18日 (日)

室堂写真展 されど遊び

9月に入って、歩みの遅い台風に翻弄された中で、ラッキーとしか言いようのない好天に恵まれた3日間、今日はあっち、明日はこっち、雷鳥を見て、剣岳を見て、槍ヶ岳を見て、空を見て、雲を見て、風を感じて、温泉に入って、4人の大人が遊びました。画像をクリックしていただきますと拡大されます。画面左上の←(ツールボタンの戻る)をクリックしていただきますと、元の画面に戻ります。

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鈴木さんとはヒマラヤで知り合いました。私の方が数ヶ月兄貴 エヘン! まあ同年です。我が国の3,000m高峰踏破に挑戦中のマッシー伊藤さんとも同時にヒマラヤで知り合いました。

かつての企業戦士が、真剣に遊んでいます。安くはないお金を払って、空気の薄い高地に苦しみつつ、この世のものとは思えない景色を求めて。誰もが寝ている朝早く起き出して、あるいは楽しい夕餉の一時を犠牲にして、一瞬のチャンスを捉えようとしている無償の行為、険しいアプローチを経て他を圧する頂きに立つ無償の行為、遊びといってしまえばそれまでのことですが、光り輝く生き様を見せてもらっています。私も見習って、真剣に遊ぼうと思っています。

伊藤さんは、この週末、我が国第二の高峰北岳(3,193m)や間の岳(3,189m)、農鳥岳(3,026m)に挑戦中のはずです。好天と無事の登頂をお祈りします。鈴木さんとは今月下旬槍ヶ岳に向かいます。その後はヒマラヤです。私が、高地健康診断にひっかかって、雲行きが怪しくなっていますが・・・。

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室堂写真展 夜がきて 朝がきて

室堂に、あたりまえのように、夜がきて、朝がきて、天空のショーが展開されていました。それは私が夕食の一時、ビールを飲んでいる間、早朝気持ちよく布団の中で温々しているときに、鈴木カメラマンが捉えた瞬間でした。迫力ある画像をお楽しみいただくために、画像をクリックしていただきますと拡大されます。画面左上の←(ツールボタンの戻る)をクリックしていただきますと、元の画面に戻ります。

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2011年9月17日 (土)

室堂写真展 剣と槍

室堂に行こうという最も大きな目的は“点の記”の剣岳を見てみたいというものでした。雷鳥沢を下り、壁のように立ち塞がっている別山乗越や新室堂乗越の向こうにはどんな世界が広がっているのか、ワクワクしました。

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新室堂乗越から奥大日岳に向かって尾根をしばらく歩いて、室堂乗越に至ると見えました、憧れの剣岳が。剣への行く手を阻むような前剣や一服剣など、ギザギザの刃のようです。

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・・・・・・背中に人生の黄昏が迫っているなんて言わないでください。

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誰がいつ“剣岳”と名付けたのでしょうか。修験者が錫杖の頭を置いたのはいつのことだったのでしょうか。その時も同じような風が吹いていたのでしょうか。

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午前中に剣岳を見た後、富山県とは反対側の小高い山の向こうには何が見えるだろうと、室堂山展望台まで行きました。目の前に広がっている世界は、ワイドで奥深い北アルプスでした。

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北アルプスの盟主、槍ヶ岳や奥穂高岳も姿を見せてくれました。まったく予期していなかった景観に、鈴木さん、カミさんと3人でヤーッとか、フーッとか意味不明のため息ばかりでした。剣岳と槍ヶ岳を同時に見られるなんて、かなり贅沢かもしれません。

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“風よ、雲よ、峰よ”朝陽が射すときには、どのような姿を見せてくれるのでしょうか。夕暮れ時の光景も是非見てみたいものです。

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室堂写真展 遊ぶ

室堂は、誰もがおもいおもいに自然と戯れ、楽しむことができる懐深いエリアであることがわかりました。雷鳥に出会うもよし、花を愛でるのもよし、散策も、立山に登るも、剣岳に遠征するもよし、沈む夕陽を見ながら過ぎ去った昔に思いを馳せるもよし、朝陽を拝むのもよし。温泉もよし、酒もよし、そのように3日間遊びました。また四季折々もさらによしです。迫力ある画像をお楽しみいただくために、画像をクリックしていただきますと拡大されます。画面左上の←(ツールボタンの戻る)をクリックしていただきますと、元の画面に戻ります。

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この日も、多くの人が、おもいおもいに楽しんでいました。

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今日初対面同士の我らが“山の神”、何を話しているのやら。鈴木さんと私は戦々恐々でした。

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立山に至る稜線にも、よくみると小さな豆粒のような人影が動いていました。彼らはどのような景観を楽しんでいるのでしょうか。どのような風を感じているのでしょうか。

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剣岳を目指す人が最初に越えなければならない雷鳥坂を、蟻の行列のように、ゆっくりゆっくり上っている人たち。1時間50分の行程です。

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剣岳見物から戻る人と、奥大日岳に向かう人と。

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お花畑を、かき分けかき分け、“山の神”が通る。

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室堂滞在の拠点“みくりが池温泉”。温泉あり、ソフトクリームあり、富山の海の幸ありでした。

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2011年9月16日 (金)

室堂写真展 自然の箱庭

“ヒマラヤ写真展”の鈴木さんご夫妻と室堂に行き、その鈴木さんから写真をいただきましたので、“室堂写真展”として掲載させていただきました。写真は本格的なカメラで撮った迫力のあるものですが、ブログの制約上メモリサイズを落としましたので、かなり画質は劣化しています。迫力ある画像をお楽しみいただくために、画像をクリックしていただきますと拡大されます。画面左上の←(ツールボタンの戻る)をクリックしていただきますと、元の画面に戻ります。

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室堂は、立山・黒部アルペンルートの中心的なスポットで、誰でもが手軽に訪れることができ、散策することができ、あまりにもありきたりの観光地というイメージがあり、私もそのように思っていました。しかし今回2連泊し3日間滞在し、カメラマン鈴木さんの後について歩いているうちに、ここには日本の自然のエキスが詰まっていることに気が付きました。

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立山のシンボル雷鳥は縄張り意識が強く、特に親オス鳥はファミリーを守るためにも必至です。ここには風化しつつある父権がしっかりと根付いていて、身につまされました。

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親の心子知らずで、子供達は観光客の足下近くにまで接近し、駆け回っていました。

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星鳥(ホシガラス)も、ここの住人です。

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夏には白い花を咲かせていた後のチングルマの穂。さぞかし絶景のお花畑が広がっていたことでしょう。

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夏が終わり、空が青く高くなり、鏡に映してみれば青はさらに碧く、さっと一吹きの涼しい風を感じたとき、湖面のさざ波を目にしたとき、過ぎ去りつつある夏に寂しさが心をよぎった瞬間でした。

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気の向くままに、高みに上れば、深い緑に覆われた美しい日本の山々がどこまでも折り重なり、連なっていました。

四季があり、花があり、生き物がいて、緑があって、山があって、光が当たり、風が吹いていました。室堂は、日本の自然の箱庭のようなところでした。

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2011年9月14日 (水)

富士山へ

9月に入って、あまりにも暑い日々、高い所なら少しは涼しいだろうと富士山に行ってみようかなと思っていたところ、このブログに時々情報を寄せていただき、国内3,000m高峰にチャレンジ中のマッシー伊藤さんから、“昨日富士山に行ってきました。空気が乾燥していてクリーンでとても気持ちよかったです。”という電話をいただき、背中を押されるように9/14(火)の夜中に富士山に向かいました。Am1:30自宅出発、3:30吉田口五合目到着、4:00登山開始といういつものスケジュールでした。

 

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Am4:08 いつもは登山道は真っ暗闇なのですが、この日は中秋の名月、満月で、何となく明るく、暗い道の一人歩きも少しは不安感が解消されました

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Am7:30 7合目を過ぎ、8合目手前辺りの眺望は山々が雲の上に連なり、その上に秋の空が広がっていました。

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Am8:11 8合目の白雲荘(3,200m)からの表示パネルによると、マッシー伊藤さんが“望遠鏡があれば、槍ヶ岳、立山、剣岳、白馬岳も見えるぐらい透明度がいいですよ”と言っていたように、望遠鏡があれば実際に北アルプスの主峰を見ることができたのだろうと思います。

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Am10:20 頂上(といっても本当の頂上ではありません~私の高度計では3,670m)と言われているところに着きました。5合目(自分の高度計で2,330m)からの標高差1,340mを、休憩を入れて6時間20分ですから、まあ標準的なタイムかもしれません。マッシー伊藤さんは、長距離の須走コースを6時間で登る(下山は2時間)そうですから、やはり健脚です。空は気持ちいいほど晴れ、直射日光は強いものの、空気は乾燥していてヒンヤリとしてとても気持ちよかったです。その分、下界におりて蒸し暑さにうんざりしました。

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ヒマラヤに備えて、パルスオキシオメーターという血中酸素濃度(酸素がどのくらい取り入れられているか)と脈拍を測定する器具を購入し、高度が高くなるにつれて、自分の体内にどのくらい酸素が入っているかを測定しています。

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自分で測っていると、周りでこの器具のことを知っている人が、私も測ってくださいという人が何人か寄ってきます。通常80%以上あれば大丈夫なのですが、中には60%台で頭が痛いといって高山病の人もいますし、90%台でも頭が痛いという人もいます。脈拍が140でも平気な人もいます。概して、男性よりも女性の方が数値はよく、この女性も90%あり、連れの男性は青い顔をしていました。

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富士山に登りたいけれど、下山が嫌という人が多く、実際トラブルに遭っている人も見かけます。前回は、中年の女性が動けなくなり馬(レスキューホース)のお世話になっていました。この日は、たまたま私の目の前で、九州から来たというご婦人が脚を滑らせ、しばらく起きあがれないでいました。靱帯を切った方の脚を痛めたとかで心配したのですが、ゆっくり起きあがったら特に大事には至りませんでした。しばらく一緒に下山していましたら、今度は若者が、靴底が剥がれたというトラブルで困っていました。すかさず一緒していたご婦人がテーピング用のテープを出して、気前のいいことにすべてさしあげていました。道々いろいろな話をし、北海道によくスキーに行くとか、アルパインツアーズは知っているがヒマラヤ観光開発は知らない(残念)など、結局ご婦人とは五合目まで一緒で、何となくエスコートしたようなかたちになり、二人でソフトクリーム(私の分はご馳走になりました)を食べ、名前も聞かずにお別れしました。旅は道連れ世は情けでした。

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確かに、下山はイヤになるほど単調で、油断すると滑ったり転んだりで、イヤになる人の気持ちもわかります。そこで、最近では必ずアイゼンを着用することにしています。完全に安全ではありませんが、80%くらいの安心感はあります。この日は、結局下山に3時間30分かかりました。パルスオキシオメーターとアイゼン、柑橘類は富士登山の必須アイテムになりつつあります。今年3回目の富士山でした。

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2011年9月11日 (日)

室堂散策 みくりが池温泉

室堂は今回で3回目です。“みくりが池温泉”がとても気に入って、いつも宿泊しています。今回は2泊連泊しました。

 

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みくりが池温泉は、その名のとおりみくりが池の畔に建つ温泉で、剣岳や立山登山の拠点になっています。山小屋というには快適すぎる施設です。

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何よりも温泉が、それほど広くはありませんが、とても温まります。ほとんど24時間入浴可能ですので、もし天候が悪く(今までこのケースはありませんでしたが)閉じこめられても、温泉に入ってビールでも飲んでいることもできます。寒くなると温熱を各部屋に供給してくれますので快適に過ごせます。

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食事メニューも豊富で味もまあまあです。1泊目は富山湾の海の幸を追加オーダーしましたが、2泊目は追加オーダーはしませんでしたが、十分な質と量でした。朝食はバイキングですが、やはり種類も豊富で、味もなかなかでした。うっかりすると食べ過ぎてウェイトオーバーになります。

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3日目は、am7:45発の始発トロリーバスに乗る予定でしたので、7:00にみくりが池温泉を出発しました。前日とはうって変わって、強風と大雨でした。自他共に認める晴れ女の両“山の神”の役割も終わったということでしょうか。夜中に強風に目が覚め、ロープウェイがストップするのではないかと心配したのですが、順調に運行され、無事に扇沢の駐車場に戻ることができました。

今回の山歩きの主な目的は、剣岳眺望で、十分目的を達成し、おまけに槍ヶ岳も眺望というおまけまでつきました。鈴木さんと私にとっては、10/26からのヒマラヤトレッキングのいいトレーニングにもなりました。

私は、どうも室堂とは相性が悪いようで、1回目は立ちくらみ(アルコールの不適切飲酒)、2回目は下痢(前泊の松本市内で食べたオリーブオイル漬けの馬刺し)、今回は1日目のおやつの食べ過ぎと水のがぶ飲みによる下痢でした。結局3日間ずっと治りませんでした。しかし夜中に何回もトイレに起きても寝不足にはならず、アップダウンの山歩きにもだるさを感じることもなく、行動に支障をきたすこともありませんでした。山歩きで初めての経験ですが、いい体験・試練となりました。

鈴木さんが、ヒマラヤから戻ってから、みくりが池温泉がクローズするまでの間に、一面の銀世界となった室堂に行ってみたいという夢は、とても魅力的なプランに思えます。

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室堂散策 槍ヶ岳眺望

二日目の午前中は、剣岳を見ることができましたので、午後からは何となく気になっていた室堂山に行ってみました。

 

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室堂山への道は、浄土山(2,831m)の登山口でもあり、更に一ノ越から立山(雄山2,992m)へと通じています。私たちは、のんびりと室堂山展望台まで行ってみました。

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浄土山の上空には、秋の気配を感じさせる雲がいくつもかぶさっていました。

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室堂山展望台にある眺望パネルには、槍ヶ岳、奥穂など北アルプスの主峰群の表示がありました。

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槍ヶ岳の鋭い槍先と奥穂高岳が確認できました。9月下旬には、槍ヶ岳に行く予定で、同じような天候であることを祈りました。

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赤牛岳も槍ヶ岳に負けじと、美しい姿を見せていました。

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展望台の上には秋の高い空と秋の雲がありました。北アルプスの山々が連なり、涼風が吹いていて、いつまでもぼんやりとしていたかった一時でした。こんな素晴らしい世界が広がっているとは思いませんでした。

室堂は、アップダウンに多少のエネルギーが必要ですが、擂り鉢を挟んで北には剣岳、南には槍ヶ岳を望むことができる贅沢なスポットです。鈴木さんは、ヒマラヤから帰ってきたら、室堂が銀世界になるシーズンの写真を撮りたいという夢が膨らんだようです。きっと素晴らしいと思います。

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室堂散策 雷鳥平

剣岳を見るためには、擂り鉢の底(雷鳥平)に一度下り、反対側の縁にとりつき、帰りは逆コースを下った後上るというアップダウンの繰り返しでとてもいい運動になりました。

 

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新室堂を振り返ってみれば、空と雲と緑のそれぞれの色が映えていて、久しぶりの心和む景観でした。

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雷鳥沢キャンプ場では、まだテントを張っている人たちがいました。おそらくここから剣岳にアタックする人たちと思われます。翌日は、この日とうって変わって悪天候で、強風と大雨が降りました。このテント生活の人たちや山に入った人たちはどうしたのだろうと思ってしまいました。きっと山男たちのことですから、悪天候もそれなりに楽しんでいることでしょう。

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雷鳥平広場では、青空の下、翌日の“黒部立山アルペンフェスティバル”の準備が進められていました。鈴木さん情報では、みくりが池温泉には田部井さんが宿泊して、翌日ここで講演をする予定だとか。悪天候の中どうなったのでしょう。

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擂り鉢のあちらからこちらへ、眺めると剣岳へと続く雷鳥坂、別山乗越、剣御前小舎などがあり、雷鳥平ははるか眼下でした。緑と沢筋の白いラインは、油絵のような色合いでした。

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室堂散策 剣岳を見に

今回の山歩きの最も大きな目的は、剣岳を見ることでした。映画“点の記”を観て、実際に登ってみたいと思いましたが、とても自分の脚や技量では無理だと思い、せめて実物を見てみたいと思いました。

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登山地図で剣岳までのルートをみますと、室堂から雷鳥沢、剣御前、一服剣、前剣を越えて長く険しい行程となります。剣岳登山がいかに大変かがわかります。鈴木さん、私たち夫婦の3人で剣岳のビューポイントである室堂乗越(青のライン)まで行きました。その間、鈴木夫人は室堂散策をしていました。

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室堂駅の掲示板には、登山情報や事故情報が記されていて、剣岳では連日事故が発生していることがわかりました。私たちは危うきに近寄らないことにしました。

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雷鳥平は擂り鉢状の底にあたります。みくりが池温泉から雷鳥平に下り、そこから擂り鉢の向こう側の縁に取りつくように上り、新室堂乗越にとりつきました。

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奥大日岳(2,611m)に向かう尾根を歩きました。ここ数日、梅雨の再来のような気候に悩まされていましたが、乾いた風がヒンヤリとして心地よく、久しぶりの爽やかな感触を楽しみました。

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室堂乗越から剣岳をはっきりと目にすることができました。登山地図で確認したように、剣岳への行く手を阻むような険しい山々の稜線が連なっていました。本格的な山登りをする人が挑戦したくなる気持ちもわかります。

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剣岳は岩の山で、カニのタテバイといわれる一番の難所や鎖場などいくつかの難所があり、この難所を越えてホッとしたときに事故が起きる確率が高いとのことです。陸軍の測量官柴崎芳太郎の苦労、映画撮影の苦労がしのばれました。それにもまして、頂上に錫杖の頭を置き残した行者の偉業がいかに凄まじいものか・・・。

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室堂乗越で、鈴木さんとツーショット。今秋のヒマラヤ・カラパタール(5,545m)で、同じようなツーショットが撮れるといいのですが。

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剣岳を望みながら美味しそうに一服する鈴木さん。この一服が無上の楽しみだそうで、ヒマラヤ・ゴーキョピーク(5,360m)の一服は美味しかったそうです。私の無上の楽しみは山歩き後のビールで、ここで飲むわけにはいかず残念!

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2011年9月10日 (土)

室堂散策 雷鳥

室堂の高山植物は、そのシーズンにはいろいろ楽しめるのですが、この季節はあまり期待できず、その代わり大きな楽しみの一つは、“雷鳥”との遭遇でした。一日目に雷鳥を見つけましたが、二日目は快晴で天気が良すぎたために雷鳥にはお目にかかれませんでした。

 

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今まで見たことのないデザインの蝶を見つけました。鈴木夫人に名前を教えてもらったのですが、最近物覚えが悪く物忘れが激しく、何という蝶でしたっけ? 困ったものです。

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ダイモンジソウが、わずかに目を楽しませてくれました。

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ヨツバシオガマも。

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オスの親雷鳥が、お立ち台で関心を集めていました。これは子雷鳥への関心をそらせるための行動だそうです。

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子供の雷鳥は、親の心配をよそにあちこち動き回っていました。

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この日は、親雷鳥と4羽の子雷鳥を確認しました。雷鳥に遭うと、雷に打たれないとか願いが叶うとかいわれているそうです。

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雷鳥を見つけると、あっという間に人が集まりました。子雷鳥はギャラリーの足下をかすめるように走り回り、その度にギャラリーは大騒ぎでした。皆さんとても嬉しそうな顔をしていて、この日の雷鳥ファミリーはサービス精神が旺盛でした。

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室堂散策 室堂平

室堂に到着後、宿泊先の“みくりが池温泉”にチェックイン後、早めの昼食で腹拵えして、室堂の散策に出かけました。

 

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室堂平には、背伸びすればすぐ手が届きそうな低さまで霧がたれ込めていました。立山はまったく見えませんでした。

 

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30分もしないうちに霧はみるみるうちに消え、青い空が広がってきました。山の気候変動の激しさを体感しました。

 

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鈴木夫人とカミさんは空気を美味しそうに吸って、鈴木さんは、一人離れて美味そうにタバコを吸っていました。心なしか肩身が狭そうに見えました。

 

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カメラを手にすると急にフットワークが軽くなったようで、さすがにカメラマンです。

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室堂平のあちこちを散策し、あっという間に長かった一日目が終わりました。富山県側に沈んでゆく夕陽がきれいでした。

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室堂散策 黒部へ

9/7(水)~9(金)の3日間、室堂散策に出かけました。“ヒマラヤ写真展”の鈴木さんご夫妻も参加することになり、私たち夫婦と総勢4人で出かけました。前日まで台風12号が日本列島に居座り、あちこちで大雨を降らせ、大きな傷跡を残しました。晴れ女の“両山の神”のおかげで室堂には久しぶりの晴れ間が広がっていました。

 

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扇沢駅前の無料駐車場に最後の1台の空きスペースを見つけ、ほっと安堵の胸をなでおろし、始発のトロリーバスで黒部湖に向かいました。黒部湖は、台風一過で空も湖も青に染まっていました。

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黒部湖に蓄えられた水が勢いよく放水されていました。

 

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黒部湖行きのケーブルカー乗り場には、始発にもかかわらず多くの人が並んでいました。

 

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夏休みでもなく、紅葉シーズンには早すぎるこの時期、もっと空いていると思っていたのですが、駐車場には車が溢れていて、おそらくここ数日間台風の影響で剣岳登山のお預けをくった登山客がどっと繰り出してきたようです。大きなリュックとヘルメットが印象的でした。

 

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2011年9月 4日 (日)

ヒマラヤの集い

9/3(土)、東京新橋で、ヒマラヤ観光開発(株)主催の「ヒマラヤの集い」がありました。ヒマラヤツアーの紹介などが目的の集いで、ヒマラヤで一緒になった“ヒマラヤ写真展”の鈴木さん、ツール・ド・モンブランで一緒した早坂さんと誘い合わせて出かけました。

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ゲストスピーカーは、プロスキーヤーで今や登山家にもなった三浦雄一郎さんでした。スピーチの内容は、ヒマラヤとの関わりと、75才で2度目のエベレスト登頂を果たした後、来年80才を迎えて、再来年3度目にエベレストに挑戦するという決意表明でした。足首にそれぞれ10kgのウェイトを巻き付け、リュックには30kgのウェイトを入れて歩いているそうで、 “自分の生命への挑戦は、生命を若返えさせる” “どうせ一度は死ぬのだから死ぬおもいの挑戦をしたい”など、凄まじい執念でした。

8月末まで、仕事かヒマラヤかで悩んでいた問題もヒマラヤ再訪(10/26~)で決着がつきました。エベレストの展望台といわれるカラパタール(5,545m)への挑戦で、標高4,000m以上は私にとっては未知の領域で、日に日に不安は募りますが、どこまで上れるか楽しみでもあり、三浦さんの話を聞きながら決意を新たにしました。

 

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夏の暑い時期、日本人で初めてエベレストに登頂した冒険家植村さんの本を読みました。次の言葉のようにシェルパへの深い思いやりに感動しました。

“山に登るとはそういうことだ。新しい記録を追うにしろ、名誉のためにせよ、特殊なスポーツと考えるにせよ、登山が目的である以上、登山隊のメンバーにかりに犠牲者が出てもそれはやむを得ない。その点についてシェルパはどう考えているのだろう。彼らは生活の糧のため、家族を養うために雇われてきているだけだ。登山のために万が一にも命を落とす理由はどこにもない。そう考えるにつけ、せめて彼らに出す指示は慎重を期さねばならないと反省した。”

またヒマラヤ再訪で最も楽しみにしているホテル・エベレスト・ビューについて、植村さんが次のような見方をしていることにも、感慨を新たにしました。

“日大山岳部出身の宮原巍(たかし)さんが、シャンボチェにヒマラヤ最高所のホテルとして、ホテル・エベレスト・ビューを建設したのは、せめてエベレストを見たいと願う世界の人々に、夢をかなえてあげたいと考えたからだろう。そこを訪ねる人々が、山に登らないまでも、エベレストを見ることによってどれだけ多くのものを得るかと想像すると、宮原さんの事業の意義は計り知れないものがあると思った。私にしても、もしエベレストを見なかったら、見られる場所にいなかったら、越冬中のトレーニングは一週間も続かなかっただろう。”

冒険家植村直己の冒険家魂や謙虚な人柄に触れ、改めてその偉大さを感じました。それにしても惜しい人を亡くしたものです。もう少し生きていてくれたら、世の中面白かったのに。

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