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2012年5月22日 (火)

何故 山へ?

テクテクと東海道や四国巡礼などを歩き始めた頃、友だちと飲んでいる時などによく“何故歩くの?” “何が面白いの?” と聞かれたものです。自分でも明確な回答が見いだせないままただ笑っているだけでした。

最近のテクテクは、数年前からの富士登山に始まってヒマラヤへと向かい、すっかり山歩きになってしまっていて、ちょっと天気が良くて時間があると身近になった丹沢や大山に足が向いてしまいます。そんな時、一人で山を登りながら“何故登るんだろう?”と自問自答することが多くなりました。登山家であれば“そこに山があるから”と一言で言い尽くせるかもしれませんが、テクテクの延長線上の山歩きでは、いくつかの理由が複雑に絡み合っているようで(他人事みたいですが)、うまく整理できないでいるもどかしさを感じている昨今です。この際何故山に足が向くのかを整理してみました。

 

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“マークスの山”で直木賞を受賞した作家の高村薫は「山は圧倒的な自然で人間を社会から解放し、生きていることを実感させてくれる。だから登山をやめられなくなる人が多いのだろう」と言っています。なるほど作家はさすが鋭いですね、そう言われてみるとなるほどとも思います。

 

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石割山からの富士(2012.2.27)

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丹沢山脈・塔ノ岳からの富士(2011.12.19)

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富士山からの御来光(2011.7.13)

何故山に登るかの一番大きな動機は、そこに登らないと行かないと見えない景色を見たいからという理由がかなり大きいと思います。例えば富士山は天気のいい日であれば自宅からでも、新幹線に乗っていても見ることができますが、山に登れば間近にそれぞれ違った風景を見ることができます。また富士山に登れば、眼下に広がる雲海から顔を出す御来光のようにそこに登らなければ見えない瞬間に立ち会うこともできます。

 

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モンブランを目指す登山者(2011.6.18)

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安達太良山の紅葉(2011.10.11   

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室堂山から北アルプスを望む(2011.9.8)

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トロンパス(5,416m)から望むヤクワカン(6,482m)   

そこに行ってみれば、山に登ってみれば思いがけない景観に息をのむこともあります。特に初めて登る山ではどんな景観が広がっているかの期待が大きく、期待どおりあるいは期待以上の景観に出くわした時には、“自然に対峙できた”という大げさに言えば“感動”を得ることができます。この感動は日常の生活ではなかなか得られないものです。これがあるから山は止められません。

 

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いずれもツール・ド・モンブラン(2011.6)

大自然と言えばヒマラヤに代表され、エベレストをはじめ8,000m峰や名前がついていない素晴らしい山をたくさん見ることができますが、自然の中に身を置いて、自然に抱かれるという感覚も捨てがたいものがあります。ヨーロッパアルプスはヒマラヤに比べると穏やかで優しく受け容れてくれます。高度や寒さなど厳しいぶん感動も大きいヒマラヤのように気持ちが昂ぶることはありませんが、全身が包み込まれるようなやすらぎを感じることができます。

 

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涸沢小屋(2010.9.29)

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みくりが池温泉(2011.9.7)    

同様に日本の穂高岳や槍ヶ岳などの北アルプスでも同じような感覚を味わうことができるような気がします。特に涸沢のロッジで、暮れゆく前穂岳を眺めたり、室堂のみくりが池温泉で寛いでいる時にもとても幸せな気分になります。いつかまたのんびりとヨーロッパアルプスや北アルプスの山小屋で、暮れゆく山脈(やまなみ)を見ながらビールやワインを傾けたいものです。

振り返ってみれば、やはり山や自然はさまざまな感動や驚きややすらぎを与えてくれます。日々の身近な山歩きは、ヒマラヤやアルプスとは趣がかなり異なりますが、自然の中に身を置くということは同じで、何かを与えてくれているようです。また自然の中を歩いているだけで楽しいということもあります。まあヒマラヤを目指すためのトレーニングという意味合いも多分にありますが、天気がいいと理屈抜きでじっとしていられず、しばらくは山歩きが続きそうです。

 

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コメント

趣味に理由はないと思います。
なぜ?と聞かれる方は、話の種としておっしゃれれているのでは…?他意はないように思います。
私も山登りには全く興味はありませんでした。ただ、投入れ堂だけは中学生の頃からこの目で見てみたいと思い続けていたので、三徳山を登りました。
はんちゃんの仰せのとおり、最低年に一回は登ることを自らに課して5年くらいになります。未だに辞める気もなく、かといって、それに備えるでもなく。毎年苦しみながら登っています。
これからもテクテク、コツコツ、平地や山を歩いてくださいね。たまにお会いして、一杯やりながら伺うお話はとても楽しいですから(^^)

投稿: もりなか | 2012年5月22日 (火) 19時54分

そうですね、理由はないかもしれませんし、むしろ動機や目的といった方がいいかもしれません。まあ自然に足が動くわけで、冬の寒い日に朝早く起きて、薄暗い山道を歩いたりしていると、暖かい布団の中にいればいいのに何故出かけてくるんだろうとか、富士山やヒマラヤで空気の薄い高地を喘ぎ喘ぎ歩いている時も何故こんなに辛い思いをしてまで(しかも高いお金使って)こんな所に来たんだろうと思うことがしばしばあります。きっとそういった辛さ以上のいいことがあるから性懲りもなくまた出かけるんだと思うのですが、じゃあそのいいことって何だろうと思うことがしばしばあります。

投稿: はんちゃん | 2012年5月23日 (水) 07時47分

そうですねぇ・・・理由はないかも知れません
身近な事で恥ずかしいですが、週3回のウォーキングを自分に課せてから、ダイエットの意味もありましたが^_^;
最近は 月の綺麗さに感動したり、空気の重さに身体の変化を感じたり、たまたま歩いた日が金星と月が一直線!!これには思わず声を出して喜んでしまい ダイエットの目的より

今!!!を感じてる自分 楽しんでる自分
なーんで心臓がバクバクしてるのに 決めた目的の10メートル先の走りをやめてな自分・・
結構こんな私を楽しんでます。

なかなかレス出来ませんが、私には未知の写真やお話 一緒に楽しませていただいてます。

ありがとうございます。


投稿: 岩国のママ | 2012年5月26日 (土) 17時22分

岩国のママさん そうですか、歩いていますか。歩いているといろいろな光景が目に飛び込んできたり、歩きながらさまざまなことが頭に浮かんだりしているのでしょうね。
理由はないかもしれませんが、1年に1度の投げ入れ堂は、参拝の気持ちがあったり、年1回の体力測定だったり、終わってからの美味しいビールだったりが動機になっているかもしれませんね。
N社からの招待状届きましたので、今日発送しました。楽しみですね。

投稿: はんちゃん | 2012年5月27日 (日) 12時39分

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