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2013年9月10日 (火)

チベットへ 消されゆくチベット

行きたいような行きたくないようなチベットであり、出発日が近づくにつれモヤモヤ感が頭をもたげてきています。昨今海外に出ることはテロや暴動あるいは飛行機事故や交通事故など何らかのリスクがあることはあたりまえですが、それらとは異なる、今まで感じたことがないようなモヤモヤ感があります。

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モヤモヤ感は、チベットに一生を捧げているような感のある作家渡辺一江さん(椎名誠夫人)の「消されゆくチベット」に凝縮されています。

“改革開放路線になってからの中国は、社会主義を標榜してはいるけれど、私には拝金主義のように思える。そしてこの潮流に足を取られて流されるチベット人たちもいた。畑の作物を手っ取り早く換金できるスイカに変えたり、“社宅”を投資に使うべく複数戸持ったり、札束を見せられて農地を売ってしまい都会に出たものの仕事もないという例も目についた。就職先のない若者の中には、アルコールやドラッグに染まった人間もいることも耳にしてきた。“(本文引用)

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(画像はインターネットより転載) いくつかの気になることの一つが、現地ガイドやドライバーの問題です。ガイドやドライバーが漢族(中国系)の場合、高圧的で何もしないそうですし、チベット人であれば絶えず公安の監視の目をおそれて行動の自由度が制約されるようです。最悪のパターンは、漢族とチベット人の組み合わせで、漢族の威圧的態度はチベット人が気の毒になるそうです。先日の説明会ではチベット族のガイドを依頼してあるとのことですが、どうなることやら。

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2009年のタベーの焼身抗議の後、実に多くの焼身抗議が続いているが、その背後には数百万のチベット人の祈りと願いがある。自由と尊厳を求める声がある。その声に、私は応えたい。その声を、私の声としたい。”(本文引用) チベット自治区でのチベット僧の焼身自殺者が100人を超えたというニュースは昨年マスコミで知りました。つい最近のニュースでは、“漢族による鉱山開発によって資源が収奪されていることに対しての抗議の自殺” というもので、このようなニュースを目にするたびに心が痛みます。

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(画像は西遊旅行社HPより転載) チベット族の人々に会ったとき、自分は何を思うのでしょうか。屈託のない微笑みをそのまま受け取っていいものか、心の奥底に秘められた懊悩を思いやってしまうのか、しかしそれは大きなお世話ではないのか。

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(画像はインターネットより転載) “チベットの現状は、政治的にも経済的にも圧倒的に大きな力に翻弄されていて伝統や文化は風前の灯火のようにさえ見えるが、そんな厳しい状況下でチベット人たちはなお懸命に文化を、伝統を守り抜こうとしているのだ。同じ時代に生きている私たちが、チベットの人たちから学ぶことは大きいと思う。多くの人にそれを知って頂きたくて、この本を書いた。”(本文引用)

憧れのチベットへの旅行を前にしてもあまり心地良くない情報が耳に入ってきます。漢族に対するチベット族の人たちの心情を思いやると切なくなります。しかしさまざまな苦難の中、生きてゆかなければならないのも一方の現実であり、その現実をどのようにやり過ごしているのか、明るい笑顔をそのままに受け容れていいかもしれないし・・・。

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