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2016年10月19日 (水)

スペイン紀行22 サグラダ・ファミリア

9/14(水) マドリッド市内のグエル観光の後、スペイン観光のハイライト、サグラダ・ファミリアに向かいました。

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 サグラダ・ファミリア周辺は観光バスなどの駐車は禁止されているようで、私たちはバスを降りて歩きました。サグラダ・ファミリアは日本語に訳すと「聖家族贖罪教会」という意味になります。ガウディの建設群として2005年にユネスコ世界遺産に登録されました。

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 サグラダ・ファミリアは一際高い建物ですのでどこからでも見ることができました。サグラダ・ファミリアを建設した建築家のアントニ・ガウディは、バルセロナを中心に開花した19世紀末の芸術運動に活躍した人です。

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 ここが、全景を眺めることができ、写真スポットとのこと。サグラダ・ファミリアは、1882年に着工され、以来130年が経過しても工事が続けられています。

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 4本の尖塔は、よじれながら天を目指す糸杉のようでもありました。

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 遠くからは背の高い建物だなあと思ったのですが、近づけば近づくほど巨大になってきて、人間がとても小さく見えました。波打つような壁面や溶け落ちたような装飾は、ガウディという人の芸術的天才性が感じられるのですが、何と表現していいかわかりません。ガウディは 私は創るのではなく(自然を)写している と行っているのですが、それにしてもガウディの頭の中は我々凡人には計り知ることはできません。

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 入場すると、誰もが上を見て、口を開けてしばらくは放心状態になり、やがて写真を構えるのですが、どこに焦点を合わせていいかわからないという動作を繰り返していました。

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 ガウディが19世紀末に活躍したモデルニスモという芸術活動は、有機的な曲線と華やかな装飾が特徴といわれています。中でもガウディの自然をモチーフにした奇抜なデザインは当時から注目されていました。

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 建物のどこに焦点を当てても何かしら意味のある、デザインやストーリーが刻まれていました。その造形のどれ一つとっても完成するのにどのくらい時間がかかったのだろうと思うと呆然としてしまうのです。

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 入口には2匹の亀がいます。亀の甲羅の半球的形態は宇宙を表していて、サグラダ・ファミリア聖堂はその宇宙の上に聳え立っていて、サグラダ・ファミリアを亀のようにゆっくりと、休まずに造り続けて行こう! というガウディのメッセージが込められているそうです。

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 入口の上にもいくつかのストーリーが語られていて、そのストーリーを想像するといくら時間があっても足りませんでした。ましてやそのストーリーが完成される歳月はどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

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 様々なデザインやストーリーが刻まれている外壁を見ているだけでもかなりの時間がかかりました。しばらくしてふと気がついたように思い直して聖堂に入って行きました。

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 ガウディがこの教会の建築を任されたのは1883年からで、まだ無名の31歳の時でした。以来1926年に73歳で亡くなるまでライフワークとしてサグラダ・ファミリアの設計・建築に取り組んだそうです。ガウディは詳細な設計図を残さないで、大型模型や、紐と錘を用いた実験道具を使って、構造を検討したとされています。

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 1本の柱は上に伸びるにつれてより細い何本かの柱に分岐しています。ちょうど大木が育つにつれて何本かの枝に枝分かれるようになっていて、森をイメージしたともいわれています。

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 このステンドグラスに夕陽が射すと、見事に輝くということで楽しみにしていて、時間(17:23)はちょうどよかったのですが、生憎と夕陽は当たりませんでした。聖堂内は2010年に完成し、ステンドグラスはカタルーニャ出身の芸術家ジョアン・ヴィラ・グラウによるものだそうです。

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 ミサが行われるような檀と椅子がありました。ここに座って天井を眺め、ガウディのことや2026年に完成予定といわれていることなどいろいろ考えたのですが、気が遠くなるくらい果てしないことのように思われました。ガウディの亡骸は地下礼拝堂に埋葬されています。

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 (インターネットより転載) 9代目設計責任者(ジョルディ・ファウリ)は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成予定と発表しました。インターネット上では2026年に完成するといわれている完成図を見ることができるのですが、工事中の実物を目にすると本当に今から10年で完成するのか疑問に思えました。

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 サグラダ・ファミリアの扉には聖書の一節が様々な言語で書かれていて、日本語の文字もあります。これは、ひょんな経緯でサグラダ・ファミリアの彫刻家であるブルーノという人から日本人の漫画家井上雄彦氏に依頼されたものとか。

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 再び外に出て見上げると、外壁のデザインは一つとして直線的なものはなく複雑です。ガウディは今から90年前の1926年に亡くなっていますので、存命中にこういう部分を仕上げていたのか、もし後世に受け継がれたといますと、ガウディは仔細な設計図を残していないわけですから、ガウディの意志を受け継ぐのは大変なことに思えます。

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 観光客は続々と増えていました。

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 改めて見上げると、大きなクレーンが2本、細く頼りなげに見えました。サグラダ・ファミリアは、最初は全て個人の寄付に頼って建設される贖罪教会として計画されたために、財政的事情によって別々の箇所を同時に建設されることはできなかったのですが、1990年代以降は訪問者が増え、作品の評価が高まり財政状況が好転したために工事は捗ったということですが、果たして10年後に完成するのでしょうか。専門家は、技術革新によって予定通り完成するだろうといっています。

 

昨年マチュピチュに行ったのですが、マチュピチュはTVや雑誌などで何回も目にしていて、新鮮みが感じられずあまり乗り気ではなかったのでした。しかし、やはり一度は実際に見てみたいと思い出かけました。行ってみて感じたことは現場で感じる臨場感や空気はそこに行かなければわからないということでした。サグラダ・ファミリアも全く同じでした。行かなければ感じられないことがたくさんありました。外壁の一つ一つの肉感や重量感は実物を見なければ感じることができないものでした。

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