« 回想:院長さんの西遊記04 ヒマラヤそば | トップページ | 回想ヒマラヤⅢ02 カトマンズへ »

2017年1月17日 (火)

回想ヒマラヤⅢ01 出発前

2012.3.15 から25日間の日程で、3回目のヒマラヤに出発することになりました。ヒマラヤ行きにあたって受けた高地健康診断で肺気腫といわれ、呼吸器系の主治医から4,000m迄というイエローカードが出されました。実際に4,000m以上の低酸素状態でどうなるかのテストとトレーニングを兼ねて三浦雄一郎さんがやっているミウラ・ベースキャンプ(原宿)へ行きました。

01
 ミウラ・ベースキャンプは20113月に続いて2回目で、ここでは高地登山者のための診断やトレーニングを行っています。肺気腫の人が4,000mを越えたという事例がないために、実際のところどうなるか専門家でもわからないということでした。

02
 1日目(3/124,000m4,500m2日目(3/135,000m5,500mのテストとトレーニングを行ってきました。部屋の上部の数値表示11.3%は高度5,200mくらいの酸素濃度で、標高0mでは20.9%ですので地上の空気の約54%の薄さということになります。この酸素濃度の状態で安静にしていると10分くらいで体内の血中酸素濃度は70以下になり、唇は紫色になり、瞼が重くなったり、頭がボーッとします。この状態が長く続くと高山病になります。

ここでのトレーニングは、安静20分、ウオーキング30分、階段(ステップ)の上下30分のメニューを安静状態と深呼吸状態を5分づつ繰り返すというものです。深呼吸が正しい呼吸法かどうかやきちんと酸素が体内に取り込めているかなどのテストが行われました。今回のツアーの手配をお願いしたヒマラヤ観光開発の担当者も私の肺気腫を心配して駆けつけていただきましたが、最高5,500mでも特に問題はなさそうということになりました。ホッとしましたが、実際には気圧が異なりますし、体調や寒さなどいろいろの条件が加わりますので油断はできませんが、まるでダメということでもなさそうですので、行けるところまで行ってみようと思ったのでした。

03map
 ヒマラヤというとエベレストというイメージがありますが、ヒマラヤ山脈はネパール、ブータン、中国、インド、パキスタン、アフガニスタンの6つの国にまたがる広大なエリアで、地球上の14座の8,000m峰はこのヒマラヤ山脈とカラコルム山脈にあり、そのうちエベレストなど8座がネパールにあります。今回はアンナプルナⅠ峰(8,091m)を頂点とする数々の名峰光景をぐるっと一周する“ラウンド・アンナプルナ完全周遊25日間”というトレッキングです。多くの見どころがあり、エベレストの次に見たいと思っていたマナスル(8,163m)やアンナプルナ山群、次々に変わる光景、途中宿泊したり通り過ぎる村々、そしてハイライトはトロンパス(5,416m)越えです。

04
 今後ヒマラヤ歩きを続けるならば、心肺がどこまで耐えられるかは一度はトライしてみなければならないこと、そのためには今回の“ラウンド・アンナプルナ”は700mから徐々に高度を上げていきますのでうってつけのコースです。呼吸器の主治医からはトロンパス(5,416m)は越えるな、4,000mで引き返すようにといわれていますのでトロンパス手前で引き返す予定ではいるのですが。そのためには本隊(総勢3人+ガイドさん達)と別れて単独で引き返さなければならないため、別途個人ポーターさんを手配してもらいました。とはいえ、体調が良く1割の望みでもチャンスがあれば5,000mを越えてみたいとも思ったのでした。

高度や寒さにどこまで耐えられるか、長い日程(3/154/8)で体力はもつか、風邪はひかないか、腹はこわさないか、足腰はもつか、食事(少人数のためコックは帯同しません)は口に合うかなど数え切れないほどの不安が頭をよぎりましたが、それでも次から次に現れるであろう見たこともない風景や大自然の中に身を置くことの浮遊感というか味わったことのない感覚などに思いを巡らせますと、行かない後悔より行ってみての後悔なら悔いはないかなと思いました。どうなることやらという期待と不安がない交ぜになっていた出発前でした。

|

« 回想:院長さんの西遊記04 ヒマラヤそば | トップページ | 回想ヒマラヤⅢ02 カトマンズへ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 回想:院長さんの西遊記04 ヒマラヤそば | トップページ | 回想ヒマラヤⅢ02 カトマンズへ »