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2017年6月18日 (日)

ベトナム大縦断 16ミーソン遺跡群

4/26(水) 世界遺産ミーソン聖域に着いて、展示館で学習して実際の遺跡群の中に入っていきました。

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 現地ガイドのグェンさんに続いてミーソン遺跡群へと向かいました。

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 照りつける強烈な陽射しにまいったなあと思っていましたら、電動カーが待機していてくれました。海外ツアーでは大抵遺跡観光が組み込まれていて、遺跡について特に関心があるわけでも知識もあるわけではありませんので白紙状態で臨むことにしているのですが、どんなものだろうかと実物を見るのは楽しみです。

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 木立と草原の間の舗装路を移動している間は涼しい風を感じたのですが、木立の間からは暑苦しい蝉の声が響いていました。ものの数分で目的地に着いてしまいました。

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電動カーで移動している途中に、発掘作業をしている人たちがいました。とても暑い中、黙々と根気のいる地道な作業をしていました。こういう作業は何年も何年も終わることなく続いていくようにも思えました。

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 電動カーを降りて遺跡群に向かう途中にレストハウスがありました。あまりの暑さに多くの観光客が陽射しを避けて屋内に退避していました。

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 いよいよ遺跡群へと向かいました。上からは強烈な陽射しが、下からは容赦ない照り返しが私たちを迎えてくれました。

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 7世紀から13世紀にかけての遺構は、グループAからグループHまで数ブロックに別れていました。千年もの時を経て、ドッシリと構えている遺跡には苔や草がまとわりついていました。近年になって、ベトナム戦争ではベトコンのアジト掃討のために米軍B-52の爆撃を受けて大半が破壊された中、生き残った遺跡です。

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 遺跡群にはセメントや漆喰などの接着剤を使った形跡がなく、チャンパ人の当時の技術力の高さが見てとれるようです。伝承によれば、チャンパの彫刻工人、建塔工人の多くは徴用労働者として動員された山岳民族だそうで、周囲に住む山岳民族カトゥ族は現在でも有名な木彫職人を輩出しているそうです。

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 築かれたレンガの構築物に刻み込まれた像や文様には、太古の人々のどんな想いが込められていたのでしょうか。今私たちがこれを眺めて、どんなことを思えばいいのかわかりませんが、ただ間違いなくこれを築いた人々がいて、今これを見ている自分たちがいて、その間には膨大な時の流れがあったということ、遺跡巡りは時間を見るということでしょうか。

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 いくつかのブロックに別れている遺跡群の間を流れる清流は、足も手も顔も浸したいと思うほど涼しげでした。遺跡と違って水の流れは、“行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし・・・” と謳ったのは鴨長明(方丈記より)でした。

 

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 小さな橋を渡って清流を越えた別のブロックの遺跡の前に現れたのは、民族衣装の女性たちと民族楽器を抱えた男性たち。ミーソン遺跡を築いたといわれるチャンパ人(族)の末裔の人々で、現在はチャム族とよばれています。

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 踊りの内容はわかりませんがチャンパ人は遺跡構築の高い技術力を持っていたとのことで、その技術の伝承の舞いなのか、あるいは信仰の舞いなのか。

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 古代ヒンドゥー教のチャム族たちは、歴代王朝が代わるたびにチャンパ塔といわれる祠堂を建てていました。いたるところにヒンドゥー特有の文様やレリーフが刻まれており、男性器と女性器の象徴であるリンガとヨニも目にすることができます。

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 遺跡群を後にするとき改めて振り返ってみますと、かつて栄えたチャンパ王国の誇る聖域には、時間と太陽と風雨に削られたさまざまな姿をした建造物が、何か伝えたいことがあるのか、もの言いたげでもあるように見えました。

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 こちらも何かもの言いたげに目玉をキョロキョロ動かしていました。

 

ミーソン遺跡で発掘された遺産は驚くほどの数で、どれも美術品として目を見張るものばかりです。当時のチャンバの人々が何を信じ、誰を崇拝し、そしてミーソン聖域はチャンパ王国にとってどのような役割を担っていたのか少しわかったような気がしました。

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