旅の記憶 パタゴニア物語 氷河ウオッチング
2016年2/9(火) いよいよパタゴニアらしいアドベンチャーの第二ラウンドとなりました。
プエルト・ナタレスから、船に乗って狭い海域を分け入るように北上しました。どんな景色が見られるのかワクワクしました。
05:59 明け方まで激しい雷雨と強風が続いていましたがそれも止んで、窓から見ると黒い雲が残ってはいるものの向こうの空は明るく、天気はなんとか大丈夫そうでした。
出発は07:30、バスに乗り込みました。現地ガイドのホセさんは寒そうにしていて結構冷えていました。
随分青空が広がってきていて、風も収まってきて、クルージング日和のようでした。天候が変わりやすいパタゴニアのこと、防寒・防水着はしっかり準備してきたのですが、これまでのところ天候には恵まれていました。
船着き場では若い元気なスタッフが笑顔で迎えてくれました。私たちが乗る船は、前日風と波に翻弄されているように揺れていた小さな船ではなく、しっかりとしたクルーズ船のようで安心しました。
船長とおぼしきスタッフも元気モリモリで、笑顔がいいです。
町はひっそりとしていたのに何処から集まってくるのか、次から次へと人が乗船してきました。
一ヶ所分厚い雲の塊が流れてきましたが、どちらの方向に向かうのか。こういう雲が突如現れて、知らないうちに消えていることに大分慣れました。
私たち一行は、団体ということで2階の一室を割り当てられました。気温も低く、自分たちの身体もまだ温まっていないために寒そうにして、どんなクルージングになるのか期待と不安で神妙に出発を待っていました。
母親と子どもが、船首で遠くの景色をじっと見ていました。親子心中の気配はなさそうでしたので安心しましたが、何か想い入れがあるのか、大きなお世話ですが。
同じ桟橋に停泊していた同じ型のクルーズ船も快速していました。そこそこの観光客が乗っていました。
途中、コーヒーとマテ茶のサービスがあり、身体が温まりました。
雲はすっかり遠ざかり、これでもかというほど青く晴れ渡った空と次から次へと現れる島影、快適なクルージングでした。この海域はウルティマ・エスペランサ湾という湾で、私たちはひたすら北上しました。
途中、ウミウの生息地がありました。ビーグル水道のクルージングではペンギンかと思ったのですが、今回も遠くからはペンギンのように見えましたが、じっくりと見るとやはりウミウでした。もう騙されません。よくよく考えればペンギンが海面からあんな高いところに住めるはずはないのです。
乗船客たちも最初は船室にいたのですが、日射しが強くなり気温も上がってくるとゾロゾロと甲板に出てきました。遠くを見ていた親子も楽しそうにしていました。
私たちの船室では、添乗員のHiromiさんがいろいろ説明してくれました。マスクをしたダルマのMさんは入口の一番近く(いち早く表に出られるように)でドッカリと座っていました。見せ場のスポットに近づくと驚くほどの素早いフットワークで大抵一番乗りで撮影好位置をキープするのです。
霧が発生して霞んでいる先に白い氷河の一部がチラリと見えている手前に、海中から吹き出しているように虹がかかっていました。パタゴニアではよく虹を見ました。
出発して150kmくらいの地点に最初の見所、パルマセーダ氷河が見えてきました。標高2,035mのパルマセーダ山の裾野にできた氷河です。
二つの切り立った断崖の真ん中を削るように氷河が流れてきたようです。海面の近く辺りは土色の山肌が露出していて、その部分は氷河が後退したようです。肉眼では細い滝のようなものが幾筋も流れ落ちていて、これは多分氷河が溶けたものと思われ、氷河の溶けた水は海の色を乳白色がかったグリーンに染めているようです。
近づくと、氷河の後退部分はかなりの面積となっていて、まるでゆっくりと流れてきた氷河がここで力尽きたようにも見えました。氷河のちょっと奥は霧が発生していて霞んで見えませんでした。氷河で大気が冷やされてキリが発生しているのでしょうか。
氷河の先端部分は薄いブルーで、ソーダ水でつくったソフトクリームのようでした。
この辺りの海水は氷河が溶けこんだもので、乳白色っぽいグリーン色をしていました。それだけ氷河が溶けているということで、温暖化によって氷河の後退が加速している現実を見せつけられました。
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