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2026年4月24日 (金)

旅の記憶 パタゴニア物語 グレイ湖クルージング

2016年2/10(水) かなり強い向かい風の中、クルージング船の船着き場に辿り着き、強い向かい風に向かって船は発進しました。 

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グレイ湖は南北に縦長の湖で、北上して突き当たった所にグレイ氷河があります。

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乗船して、船尾に積まれていた氷河の氷を見て、シマッタ! と思いました。オンザロック用の氷があるのに肝心のお酒を持ってくるのを忘れました。日本からはるばる持ってきたのに! 

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船室は、思った以上に綺麗で広く、各シートには救命胴衣が置かれていて、船室から外に出る時は着用が義務づけられていました。船室を一歩出れば強風が吹いていますので、これは絶対に必要なことでした。 

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出航して30分も経たないうちに、大きな氷河がゆったりと流れていて、その先には白くキラキラと光っている氷河が見えました。 

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いろいろな形をした氷河がポカポカと浮かんでいました。この氷河は、海面下には4倍もの高さ(深さ)の氷の塊を抱えているそうです。光の当たり具合で、ブルーの色が濃くなったり淡くなったり、表面はとてもソフトで柔らかそうでした。 

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寒さと強風を避けて船室に籠もっていた乗客たちも、白い氷河がチラリと見えたと同時にゾロゾロと甲板に出てきました。 

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氷河の前にはまるでフタをしたように雲が被さっていました。多分、氷河で冷えた空気が雲を生み出しているのではないかと思いました。コクもが動く度に、太陽光の当たる場所も移動して、キラキラと光っていました。 

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これまでスタッフと冗談を言いながら操縦していた船長も、氷河が近づくにつれて、真剣な表情となりました。当たり前のことだと思いますが、大きな流氷にぶつからないように、風の強さを考えながら、少しづつ氷河に接近していきました。 

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氷河がある脇には大きな断崖状の山が聳えていましたので、風はこの脇を吹き抜けたり、断崖にぶつかったりしながら強さを増しているようでした。 

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私は、氷河への接近と共に2階にいたのですが、1階の船首部分の甲板にはダルマのM氏が、強風をものともせずカメラを構えていました。上から見ているとまるで捕鯨船の砲撃手のようでした。さすが、南極にも出かけた猛者でした。甲板に出ていた乗船客の皆さんは、あまりの寒さに船室に引き籠もってしまい、他には誰もいませんでした。

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氷河の手前に小さな船着き場があり、乗降客がいましたのでクルージング船は一時接岸しました。船の近くに流氷が浮かんでいて、スタッフがこの流氷をロープを操って捕獲しようとしていました。こんな小さな流氷でも、とても一人や二人の力では引き上げそうもないくらい重量感がありました。遠くで見るとブルーに見えるのですが、近くで見ると無色透明でとても綺麗でした。 

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船は再び、氷河へと近づきました。氷河の表面が汚れているのは、強風で山肌が削られた土が付いたものだそうです。長い間に堆積した雪が氷河となり、山肌を削りながら大河のように流れ出し、渓谷をつくったりしているわけで、内陸部数百キロまで削り取ってできた北欧のフィヨルドなどを見れば、自然の凄さに言葉もありません。 

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グレイ氷河は、総面積13000km2の広大は氷原です。凍結した陸塊としては南極大陸、グリーンランドに次いで地球上で3番目に大きいそうです。アンデス山脈を源として、チリ側とアルゼンチン側を合わせて48の氷河が流れ出しているとのこと。 

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船は、氷河に近づいたところで減速しましたので風当たりも大分弱く感じました。ダルマのM氏に促されて写真を撮っていただきました。 

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船はゆっくりゆっくり氷河の縁に近づきました。遠くから見ていると低いというか薄いというか、あまり迫力を感じなかったのですが、近づくにつれ厚みを増してきました。 

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高さは3040m、長さ27km、水面下120190m! チリで、5トンの氷河を盗もうとして検挙された犯罪グループがあったとのこと??? 

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氷河の表面には引っかき傷のようなものが。雪が氷河となった長い歴史を物語っているのでしょう。

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遠くからはのっぺりとした一枚岩のように見えたのですが、あちこちに割れ目があり、一枚岩でありませんでした。所々に崩落して、流氷となる寸前の姿も見られました。 

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船尾では、スタッフが氷河の塊を砕いていました。 

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そして、ピコサワーの氷河割り。 

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真向かいの強風をものともせず船首で頑張っていたM氏。大きなリュックから目出し帽を出して被っていました。往年のプロレスラーのザ・デストロイヤーのようで、さすが南極帰りです。 

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M氏と乾杯。ピコサワーは、甘酸っぱくてとても美味しいのですが、アルコール度数が高いので要注意です。

グレイ湖のクルージングは風と寒さの戦いでした。遠くから見た氷河は、北欧で見た氷河や前日見たセラーノ氷河と同じようにしか見えなかったのですが、船が近づくにつれ、重量感と迫力、淡いような深いようなブルーに圧倒されました。自然の驚異を目のあたりにしました。 

 

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