旅の記憶 パタゴニア物語 風の道
2016年2/10(水) パイネの滝を通り過ぎ、パイネ・グランデ峰周辺のハイキングは続きました。
風の吹き荒れる道は続き、ちょっとしたアップダウンの繰り返しと強い日射しに体は汗ばんできました。
パイネ・グランデ峰は進むにつれ角度が変わり、強烈な風は今度は左から吹いてきました。遠くに見えるパイネ山群は荒々しく見え、それへと続く道は荒涼たるもので、もし一人でここを歩いていたら怖くなりそうでした。
場所によっては風が遮られるような所もあり、そんな時は体がフッと軽くなるような感じでした。歩いてみたいなあと思っていた道を実際に歩いたこの一時は不思議な感覚でした。
湖の畔、無風地帯のような所で一休みしました。強風の中頑張ったねとバンザイ!記念写真を撮りました。
帰路、何も遮るものがない道に出るとまたまた強風に晒されました。まるでここが風の通り道のようで、ここでの風がパタゴニアで感じた最も強い風だったかもしれません。前方に低く垂れ込めた雲は手が届くようでした。
目についたのが朽ち果てつつある枯れ木でした。冬の寒さと強風がもたらしたものでしょうか。
真っ直ぐ立っている比較的高い木も白く乾燥し、葉はなく、緑はなく、芽吹きの気配はありませんでした。
風の向きが追い風になり、私たちは背中を押されるように進みました。先頭の現地ガイドのホセさんよりかなり前方にダルマのM氏の姿があり、絶景写真を撮ろうと先を急いだようでした。
風は弱まり、陽射しは強くなり、風との戦いでかなり疲れ、グッタリとしながらヨロヨロと、隊列はかなりバラケました。
健脚組は、スイスイと先を歩いて行きました。
16:05 着いた所はビューポイントで、ここで一休み。雲が動く度に陽射しが遮られたり現れたり、そのまま湖面に雲の動きが映し出されていて、当たり前のことなのに面白いなあと思って眺めていました。
私は何とか元気でした。
帰路は、隊列を組んで追い風に背中を押されながら、元気に。
左前方には不思議な形をした雲が。これは強い風が吹くとできるもので、その形から “レンズ雲” と呼ばれているもので、パタゴニア特有の雲だそうです。
褐色の草原と枯れ木、グリーンがかった氷河湖、氷河を抱えた山脈、白い雲と青く広い空、パタゴニアが凝縮されたようなこの景色、とても印象的でした。
そして、白い骨のような木々、それでも立っていて大地に根は張っていて、強い風に耐えているこの景色も印象的でした。
パタゴニアの景色と風を満喫しました。この景色ともお別れでした。
風の大地と風の道、思い描いていたパタゴニアハイキングでした。
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