パタゴニア物語 氷河トレッキング
2016年2/14(日) パタゴニアで一番規模が大きな氷河に上陸し、初めての氷河トレッキングが始まりました。
船着き場から上陸して、始まったのは岩登りでした。まさかの岩登りで、その傾斜もかなりきつく、想定外でした。
強い日射しの下、岩場を上ること10分で体がじっとりと汗ばんできた頃、ガイドさんが待ち構えていました。日射しは強いのですが、風は強く冷たく、にもかかわらず半袖でした。後ろの景色を見れば、どこから氷河は始まるのだろうと思ったものでした。
ガイドさんについてしばらく歩くとようやく氷河が見えてきました。船から見たあのギザギザのどこを歩くのかと不安になったのですが。
アイゼンが待っていました。6本爪の軽アイゼンと聞いていたのですが、前に2本の爪がある10本爪の本格的なアイゼンでした。
軽アイゼンなら近場の丹沢山の雪山を歩く時に使ったことがあるのですが、さすがに氷の壁も登るアイスクライミングができる強力なアイゼンは、ガイドさんが全員に装着してくれました。
初めての強力アイゼンを装着しておっかなびっくり歩き始めました。氷河トレッキングが始まりました。
私は、今回一緒に来られなかったカミさんのストックを持って行って、せめてストックだけでも氷河トレッキングを体験させてあげようと思いました。
ガイドさんの後を、ギザギザどころかかなり大きな口を開けているクレバスの脇をこわごわと歩きました。
氷河の表面は、強風で削られた土が付いているのですが、クレバスの下の方はブルーに染まっていました。もっと覗いてみたかったのですが、命綱でも付けないとさすがに無理でした。
平らな場所はほとんどなく、どちらかに傾斜している細い道を歩くのは随分気を遣い、結構疲れを感じました。
このビエマド氷河は、長さ70km、表面積100km2、氷河全面の高さ50m、末端の幅は2kmで、パタゴニアで一番規模の大きな氷河で、この一部を歩くだけで道に迷いそうでした。
風は冷たいのですが陽射しは強く、上からの陽射しと氷河に反射した照り返しですっかり陽に焼けてしまったようでした。
まさかあんな危険なところは歩かないだろうと思ったところもガイドさんのサポートで歩くことに。一人ずつ、慎重に歩きました。ポケットに忍ばせておいたウィスキー、いつ飲もうかとタイミングをみていたのですが、危ないルートの連続でそれどころではありませんでした。
さすがにここはおっかなびっくりで、ストックを使いながらもへっぴり腰でした。手にしていたウィスキーを飲まなくてよかったです。
アイゼンで歩くのには大分慣れましたが、楽に歩けるところはほとんどなく、こんなクレバスが次から次に現れ、脇の細い道を歩いたりと、緊張感でかなり疲れました。
飲んべぇのS氏は、足取りも軽く、高みの見物していました。S氏は、六甲山のレースで、標高差1000m、距離55kmを11時間で走って歩いたという健脚の持ち主でした。恐れ入りました。
別の外人グループが寄ってきて、こちらを見て笑っていました。
笑いの源は、ダルマのM氏のペンギンでした。いつも持ち歩いている大きなリュックにはこんな物も入っていました。
初めての氷河トレッキングは、想像以上にアドベンチャー感があり、緊張でかなり疲れました。ここで一休みとなりホッとしたのですが、まだまだアドベンチャーは続いたのでした。
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